第7回 ナデシコプログラム レポート「日本舞踊・観光・学問から捉える日本酒の価値」2026 Miss SAKE 埼玉 矢作明子

皆さん、こんにちは。

2026 Miss SAKE 埼玉 矢作明子です。

2026年4月11日土曜日に行われた、第7回ナデシコプログラムでは、石川酒蔵様にて以下の4つの講義を受講しました。

  • ① 日本舞踊

  • ② Sakeから観光立国

  • ③ 世界初の日本酒学

  • ④ 酒粕×チーズ鍋(発酵鍋)

日本文化・日本酒・発酵食と、多角的な視点から「日本酒の価値」を学ぶ一日となりました。


① 日本舞踊

講師:藤間流勘右衛門派 藤間美都也 様

本講義では、日本舞踊の基本となる「座る・立つ・歩く」という動作から学びました。

普段何気なく行っている所作も、背筋をすっと伸ばし、内股・すり足を意識することで、着物を美しく見せる動きへと変わります。

「さくらさくら」の音楽に合わせて踊る中で、一つ一つの動きには意味があり、所作そのものが表現であることを学びました。

講義の最後には屋外での発表の場が設けられ、石川酒蔵様を訪れていたお客様にもご覧いただきました。天候にも恵まれ、満開の桜の中でいただいた温かな拍手がとても印象に残っています。

私は長年チアダンスに取り組んできましたが、動きの質や表現方法は大きく異なります。しかし「踊りを通して想いを伝える」という点では共通しており、日本舞踊の奥深さと新たな表現の可能性を感じました。


② Sakeから観光立国

講師:株式会社コーポ・サチ 代表取締役 平出淑恵 様

長年JALの客室乗務員としてご活躍され、ソムリエ資格もお持ちの平出様より、日本酒と観光立国の関係についてご講義いただきました。

日本酒には、歴史・技術・土地・蔵元といった「ブランド要素」が数多く存在する一方で、マーケット規模が小さいという課題があります。

そこで提案されたのが「ワインのインフラに日本酒を乗せる」という発想でした。

ワインを学ぶことは、ワイン産地の地図を頭に描くこと。

同様に、ワインを学んだ人が日本酒を学ぶことで、日本地図が頭に入るというお話が非常に印象的でした。

また、海外展開に不可欠な3つの活動

①教育

②コンクール

③プロモーション

は、日本酒にも共通して必要であること、そしてMiss SAKEもその一端を担っていることを学びました。

日本酒の約9割は水であり、日本酒を世界に伝えることは、日本の豊かな水資源と国土の価値を世界に伝えることでもあります。

「日本酒を紹介する人の姿勢や知識が、そのまま日本酒の印象になる」という言葉は、Miss SAKEとしての在り方を改めて考えさせられるものでした。

日本酒と日本文化への深い愛情を持つ平出様の姿に、女性としても強い尊敬の念を抱きました。


③ 世界初の日本酒学

講師:新潟大学 日本酒学センター 副センター長(農学部教授) 平田 大 様

本講義では、

①新潟清酒の現状

②日本酒学誕生の物語

③最新トピックス

の3つのテーマについて学びました。

日本酒学は、世界で初めて日本酒を中心に据えた学問領域であり、日本文化・伝統・科学を横断的に学ぶものです。

2023年4月に開講された特別講座には600〜800名が受講するなど、大変高い注目を集めています。

日本酒の歴史、マナー、ペアリングなどを学び、「日本酒をかっこよく飲みたい」という学生が多く受講していることが印象的でした。

世界の学生を対象としたサマースクールも行われており、私自身も学生時代にこのような学びがあればぜひ受講したかったと感じました。

トピックスでは「日本酒の美味しさ」という視点から、味覚と温度、情報の影響について学びました。

美味しさには生理的要素や情報(ラベル・背景)が大きく関わり、「やみつき」や「情報」が美味しさを高める重要な要素であることを知りました。


④ 酒粕×チーズ鍋(発酵鍋)と交流の時間

夜は、酒粕とカマンベールチーズを使った発酵鍋をいただきました。

酒粕の自然な甘みとチーズのコクが非常に相性が良く、発酵食品の可能性を体感しました。

この時間には、各都道府県代表が地元のお酒とおつまみを持ち寄り、紹介し合う交流の場が設けられました。

私が紹介したのは、埼玉県加須市にある釜屋様のワイン酵母仕込み純米酒「ARROZ(アロス)」です。

以前、埼玉のナデシコプログラムで酒蔵見学をさせていただき、約270年続く歴史を持ちながらも、新しい挑戦を続けている姿勢に強く惹かれました。

「ARROZ(アロス)」は、白ワインのような甘みと酸味を持ちつつ、お米の旨みもしっかり感じられる日本酒です。

この日のチーズ鍋に最適だと感じ、選びました。

おつまみには、埼玉県深谷市出身の渋沢栄一にちなんだ「珍味銀行 壱億円」を用意しました。

講師のお二方やMiss SAKEファイナリストの皆様と日本酒を酌み交わしながら生まれる会話を通じて、日本酒が人と人をつなぐ力を持っていることを改めて実感しました。