第18回ナデシコプログラムレポート「三重合宿2日目」 2026 Miss SAKE 埼玉 矢作明子
皆様、こんにちは。
2026 Miss SAKE 埼玉 矢作明子です。
第18回ナデシコプログラム三重合宿の最終日では、真珠養殖や海女文化、そして伊勢志摩の自然に触れ、日本酒文化の背景にある「自然と共に生きる精神性」について学びを深めました。
①真珠取り出し体験
三重県・英虞湾にある「真珠の里」にて、真珠取り出し体験を行いました。

実際の養殖場で真珠の取り出し体験ができるのは、全国でもここだけとされており、非常に貴重な機会となりました。

英虞湾は、1905年に御木本幸吉先生が世界で初めて真円の養殖真珠の生産に成功された場所です。
その歴史から、この地は「真円真珠養殖発祥の地」として、世界的にも知られています。
体験では、アコヤ貝の中から真珠を取り出しました。

真珠は、貝が体内に入った異物から身を守るために分泌する「真珠層」が、長い年月をかけて幾重にも重なり合うことで生まれます。同じ海、同じ環境で育っていても、形や色、輝きは一粒として同じものがなく、それぞれに個性があることが真珠の最大の魅力だと学びました。

また、真珠が私たちの手元に届くまでには、多くの人の手間と長い時間、そして自然との共存が欠かせないことを改めて実感しまし、命ある貝から生まれる真珠は、まさに「海の命の結晶」だと感じます。

取り出した真珠は、塩と水で丁寧に洗い、磨いた後、アクセサリーへと加工することができます。

私は指輪に加工していただき、この体験と学びを形として身につけることができました。
日本の真珠養殖の原点に触れ、歴史・技術・自然への敬意を深く感じる、非常に学びの多い時間となりました。
② 昼食・海女小屋体験



火場・広の浜にて、海女小屋体験を行い、新鮮な海の幸を使った昼食を三重県の日本酒と共にいただきました。
実際に海女小屋で過ごしながら、海女文化について学ぶ貴重な時間となりました。
日本の海女文化は、約3000年の歴史を持つといわれ、自然と共に生きる日本独自の伝統文化のひとつです。
かつては全国に多くの海女が存在していましたが、時代の流れとともに、その数は大きく減少してきました。

昔の海女は、現在のような装備はほとんどなく、「動物のノミのような道具」を使って貝を外し、素潜りで漁を行っていたそうです。
その後、磯メガネが使われるようになり、それ以前は裸眼で海に潜っていたこと、さらに近代ではウエットスーツが導入されるなど、時代とともに道具は進化してきました。
しかし、自然と向き合い、海に入る覚悟や高度な技術は、今も変わることなく受け継がれています。
海女漁は、常に命の危険と隣り合わせの仕事です。

そのため海女たちは、「せいまん(必ず無事に帰ってくる)」「どうまん(多くの目で身を守る)」という魔除け・お守りの文様を大切にし、互いの無事を祈りながら海に入ってきました。
そこには、自然への畏敬の念と、仲間を思いやる心が深く根付いています。
現在、海女文化はユネスコの無形文化遺産登録を目指す動きが進められており、国の指定文化財としても保護・継承への取り組みが行われています。

単なる漁の技術ではなく、日本人の精神性や自然観を今に伝える、非常に価値ある文化であることを改めて実感しました。
海とともに生き、命を懸けて受け継がれてきた海女の文化。
その重みと尊さを、肌で感じる貴重な体験となりました。
③ 横山展望台&横山ビジターセンター

合宿の締めくくりとして、横山展望台および横山ビジターセンターを訪れました。
高台まで歩いて向かう道中では、英虞湾の自然を肌で感じながら、一歩一歩進む時間そのものが心に残る体験となりました。
高台に到着すると、眼下には伊勢志摩の海が広がり、これまで学んできた真珠や海女文化、自然と共に生きる人々の営みが、この景色の中でひとつにつながるように感じられました。

三重の自然・歴史・文化、そして日本酒文化の背景にある精神性に触れ、学びと気づきに満ちた三重合宿となりました。
同じ志を持つファイナリストと時間を共有する中で、互いを尊重し合い、支え合う絆が生まれたことも、大きな学びのひとつです。
この地で得た経験と仲間との絆を胸に、今後はMiss SAKEとして、日本酒と日本文化の魅力を、より深く、丁寧に伝えていきたいと強く感じました。
