第17回 ナデシコプログラム レポート「 三重合宿 1日目」2026 Miss SAKE 埼玉の矢作明子

皆様、こんにちは。

2026 Miss SAKE 埼玉の矢作明子です。

このたび、Miss SAKEファイナリスト一同で三重県を訪れ、第17回ナデシコプログラムの一環として三重合宿を実施いたしました。

本合宿では、日本酒文化の背景にある歴史や精神性、実地での体験を通したプログラムが行われました。

① 講義:清水清三郎商店株式会社

講師  代表取締役 清水 慎一郎 様    杜氏・製造部長 内山 智宏 様

清水清三郎商店株式会社 代表取締役の清水慎一郎様、杜氏・製造部長の内山智宏様より、伊勢の酒、そして鈴鹿の酒についてご講義いただきました。

はじめに清水様より、「味酒鈴鹿国(うまさけすずかのくに)」という言葉をもとに、鈴鹿の酒の歴史についてお話がありました。

「うまさけ」という言葉を辞書で調べると、酒の産地として有名なことから『味酒』が『伊勢』『鈴鹿』にかかると記されており、鈴鹿の地が古くから酒造りと深く結びついてきたことを知りました。

また、清水清三郎商店では、日本酒そのものだけでなく、伝統文化も大切にしている点が非常に印象的でした。

ラベルには、三重県鈴鹿市で生産されている伊勢形紙をモチーフにしたものや、鈴鹿墨を使用したものがあり、酒造りを通して地域文化を伝えていく姿勢が、鈴鹿の酒の大きな魅力であり誇りであると感じました。

さらに、「ピアノ × 酒」という独自の取り組みについてもご紹介いただきました。

香り・ボディ・余韻といった日本酒の要素を音に変換し、お酒の性格をテンポや曲調で表現するという試みは、日本酒を五感で楽しむ新しい表現方法であり、日本酒の可能性を大きく広げるものだと感じました。

講義の中で特に印象に残ったのは、「お酒の価値はどこで決まるのか」というお話です。

お酒の味は、酒そのものだけでなく、飲む環境や提供するお店、器によっても変わること、そして「三割が酒蔵、残り七割は運ぶ人、届ける人、提供する人など、多くの人の力によって酒の価値はつくられている」という言葉は、日本酒に関わるすべての人への敬意を感じさせるものでした。

講義後には、「作」の唎酒と酒蔵見学もさせていただき、実際に造りの現場を拝見することで、言葉だけではなく体験として鈴鹿の酒造りを学ぶことができました。

② 伊勢神宮 正式参拝

講師  音羽悟 様(神宮司庁 広報室次長・神宮参事)

正式参拝に先立ち、伊勢神宮について、音羽悟様より事前講義をしていただきました。

伊勢神宮の成り立ちや参拝の意味、そしてこの地が日本人の精神文化の中で果たしてきた役割について、深い学びの時間となりました。

内宮への入口にあたる、五十鈴川に架かる宇治橋は、20年に一度架け替えられていること、またその20年の間に約1億人もの人々がこの橋を渡るというお話がありました。

時代を超えて多くの人々を迎え入れてきた宇治橋の前で、集合写真を撮影したことも印象深く心に残っています。

また、伊勢神宮の敷地(宮域林などを含む神宮全体)の広さは、東京都の世田谷区とほぼ同じ規模であると伺い、そのスケールの大きさと、自然と共に守り継がれてきた神宮の在り方に改めて驚かされました。

その後、正式参拝に臨み、神前に進むにつれて自然と背筋が伸び、心身ともに引き締まる思いがいたしました。

日常を離れ、日本の精神文化の原点に触れることで、改めて自分自身の在り方や、Miss SAKEとしての役割について深く考える貴重な時間となりました。  

③ 酒場 森下

夕食は、三重県の日本酒とお料理を味わう時間として、酒場 森下にて開催されました。

はじめに、有限会社酒乃店もりした 代表取締役の森下巧麻様よりご挨拶をいただき、三重の日本酒への想いや、お酒と食の関係性についてお話を伺いました。

当日は酒場 森下を貸切にしていただき、三重県の日本酒と三重県の食材を使ったお料理を堪能しました。

どのお料理も非常に美味しく、それぞれの日本酒と見事に調和しており、日本酒が持つ幅広い魅力と奥深さを改めて感じる、たいへん豪華な内容でした。

また、日本酒を囲みながらファイナリスト同士で交わす会話は自然と弾み、日本酒が人と人とをつなぐ存在であることを、体感として実感しました。

味わう楽しさだけでなく、場の空気を和らげ、心の距離を縮めてくれる日本酒の良さを、改めて深く感じる時間となりました。

講義、参拝、学び、そして食と酒の体験と、内容盛りだくさんの一日を通して、日本酒文化の多様な側面に触れることができた、非常に充実した三重合宿一日目となりました。