第11回 ナデシコプログラム レポート文化・言葉・メディアから考える「伝える力」2026 Miss SAKE 埼玉 矢作明子
皆様、こんにちは。
2026 Miss SAKE 埼玉の矢作明子です。
第11回ナデシコプログラムでは、以下の3つの講義を受講しました。
① いけばな ~2026年、それ以降に向けて~
講師:笹岡隆甫 様

いけばなは日本の伝統文化として受け継がれてきましたが、本講義を通じて、これからの時代にも必要とされ、未来へとつながっていく文化であることを学びました。
特に心に残ったのは、役目を終えた花との向き合い方です。傷んだ花は和紙で包み、日本酒をかけて手放す。「きれいになってくれてありがとう」という感謝を込めた供養の所作から、日本人が大切にしてきた命への敬意を改めて学びました。

〈非対称の美〉
いけばなが左右非対称である理由には、「人は不完全だからこそ、補い合い、その不完全さに美がある」という考え方があると伺いました。完璧を求めるのではなく、調和や思いやりを大切にする日本人の価値観が、生け花に表れているのだと感じました。
また、「人間も自然の一部である」という自然観のもと、人の手が入ることで自然がより良く育つ場合もあるというお話から、人と自然が共に生きてきた関係性についても学ぶことができました。
〈いけばなとフラワーアート〉
いけばなとフラワーアートの違いは技法ではなく“発想”にあるというお話も、強く心に残っています。美しい一瞬を切り取るのではなく、時間の経過や移ろいと向き合うこと。花と対話する中で自分自身と向き合うという考え方に、生き方そのものを重ねて考えるきっかけをいただきました。
いけばなは、単なるアートではなく、自然や生き方と向き合う哲学であると感じた講義でした。
② 話し方・ボイストレーニング
講師:落合由佳 様 (2021 Miss SAKE 青森/フリーアナウンサー)

6月13日の本大会に向けて、話し方・ボイストレーニングについてご指導いただきました。
「話し方は才能ではなく技術であり、変わる人には必ず実践と努力がある」という言葉、そして「Miss SAKEは日本酒の価値を“言葉で伝える人”である」という考え方に深く共感しました。
腹式呼吸や発声の基本から始まり、口周りの筋肉を使うことが、喉を痛めず相手に届く声につながることを学びました。また、声のトーンや表情、抑揚、話す順番や言葉選びによって、聞き手に与える印象が大きく変わることを、実践を通して学びました。
選考会に向けては、自分のキャラクターやエピソードをどのように伝えるか、内容以上に「覚えてもらうこと」の大切さを学びました。Miss SAKEとして、品格を大切にしながらも自分らしさを表現し、聞きたいと思っていただける話し方を目指していきたいと思います。

③ メディアの役割と責任:新しいメディアの創出における課題
講師:JAPAN Forward 編集長 内藤泰朗 様

今回の講義では、「誰に、どの視点で伝えるのか」というメディアの本質について深く考える時間となりました。
JAPAN Forward様が、海外で「日本のことが正しく伝わっていない」と感じたことから生まれたメディアであると伺い、情報を発信する側の責任の重さを強く学びました。
中でも、獺祭の「DASSAI to the Moon」の挑戦についてのお話は、非常に示唆に富むものでした。宇宙で日本酒を造るという前例のない試みや、海外展開における大きな投資について、「結果以上に得たものがあった」という言葉から、挑戦することそのものの価値を学びました。

伝統とは守ることだけではなく、挑戦しながら磨き続けていくこと。新しい価値や市場を生み出すためには、失敗を恐れず一歩踏み出す勇気が必要であると学びました。
メディアは「伝える側の都合」ではなく、「どう届くか」を考え続ける存在であること。その視点を、今後自分が伝える立場に立つ際にも大切にしていきたいと思います。
〈飛鳥鍋〉

夕食は、奈良県中南部で受け継がれてきた郷土料理・飛鳥鍋をいただきました。牛乳を使ったまろやかな味わいが特徴的です。

また、この時間には各都道府県代表がお酒とおつまみを持ち寄り、紹介し合う交流の場が設けられました。

ファイナリストメンバーと語らいながら日本酒を酌み交わす時間は、互いの想いを共有し、心がほどける貴重なひとときとなりました。
