2025 Miss SAKE 「第14回ナデシコプログラム」〜〜「声・花・酒」三つの表現が響き合う時間〜〜2025 Miss SAKE 埼玉 石﨑智子

皆様、こんにちは。2025 Miss SAKE 埼玉 石﨑智子です。

【ボイストレーニング編】

〜「声」はあなたの贈り物〜

今回のナデシコプログラムの前半では、「声」を整えることの大切さを改めて見つめ直しました。

ラジオや声優業界でも知られる木村匡也様の言葉、「声は贈り物」という表現は、まさにその通り。

誰かに気持ちを込めて手渡すプレゼントのように、やさしさや思いのこもった声は、確かに相手の心へと届いていきます。

私は声優としてこれまでさまざまなボイストレーニングを受けてきましたが、今回のように「自分の声を録音して聴く」という基本的かつ大切な習慣の意義を再確認できたのは大きな気づきでした。

自分が聞いている声と、他人に届いている声には“差”があることは理解していても、毎日の忙しさにかまけて、つい疎かにしてしまう部分でもあります。

基礎練習として教わった「アー」「ンー」といったロングトーンやハミング、そしてストローを使った“ぶくぶく法”など、日々の積み重ねこそが、自分の声に宿る芯や、やさしさを育てていく。それを再認識する良い機会でした。

特に印象的だったのは、「声を出すというより、響かせる感覚を意識する」というポイント。

これは単に発声技術というより、“想いを伝える姿勢”そのもの。話し方も声のトーンも、聞き手の心を想像することで自然に変わってくる――そんな原点に立ち返るような内容でした。

 【いけばな編】

〜日本の美意識に宿る「くずし」の美〜

続いては、未生流笹岡の家元・笹岡隆甫様による講演。テーマは「いけばな」。

「自然と向き合うことがいけばなの原点であり、人間もまた自然の一部である」というお話は、今の時代だからこそ、心に響くものでした。

いけばなは、単に花を飾る行為ではなく、自然と対話し、時間の流れや移ろいに寄り添う行為。

特に印象的だったのは、「くずし」の美という考え方。完全ではなく、むしろ不完全であるがゆえに、人はそこに深みや想像の余地を見出す――この日本人の美意識には、心が震えるほどの共感を覚えました。

いけばなにおける「天地人」の構成や、陰陽五行の思想に基づいた色・配置の概念など、非常にロジカルかつ哲学的でありながら、感性を大切にしている点にも魅力を感じます。

そして何より、私にとって新たな発見だったのは、いけばなと日本酒が「通じ合う文化表現」であるという可能性です。

花も酒も、人の心にそっと寄り添い、空間や時間を彩る存在。どちらも香りがあり、季節を感じさせ、背後には物語があります。

“美”や“余白”を大切にする感性において、このふたつはペアリングとしてとても相性が良いのではないかと、講演を聴きながら感じました。

【株式会社Clear CEO 生駒龍史様 講演編】

〜日本酒の未来を創る情熱〜

最後は、「SAKE HUNDRED」などで知られるClearの生駒龍史氏によるご講演。「日本酒を“ただの酒”ではなく、“文化”として未来へつなぐ」——その熱量と確信に満ちた語り口に、会場全体が引き込まれていました。

生駒氏が強調されていたのは、「日本酒の可能性は、まだまだ広がっている」というメッセージ。

味だけでなく、香り、体験、背景にあるストーリーまでも含めて、五感+知性で味わうものとして、これからの時代にふさわしい提案がされていると感じました。

また、「ただ飲むだけではなく、語れる日本酒、共感できる日本酒」という言葉にも共鳴しました。

これは情報発信の仕方にも通じる考え方であり、声のトレーニングやいけばなにも共通する“伝える姿勢”だと私は思います。

何よりも印象的だったのは、「情報戦では、正確さだけでなく“愛情と確信”をもって語ることが大切」というお話。

言葉の温度や背景にある想いこそが、人を動かす。これは、表現者として、私自身にも深く刺さる言葉でした。

 🌸まとめ

今回のナデシコプログラムでは、「声・花・酒」という一見バラバラに見える三つのテーマが、それぞれの文化や表現方法を通して、“心に届く”という一点で重なっていることを感じました。

声は心を届けるための道具、花はいのちを感じる芸術、酒は心を結ぶ文化。

それぞれに込められた想いや物語を、どう伝えていくかが今の時代に求められているのだと思います。

私も表現者として、そして発信者として、今あるスキルに甘んじることなく、こうした学びを通じて、より豊かで深い「伝える力」を磨いていきたいと思いました。

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